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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第195回 2021.9/29

桐壺135:年月にそへて、御息所の御ことをおぼし忘るる折りなし。

何年経っても帝は亡き桐壺更衣のことをお忘れになる時がない。

N君:No matter how many years has passed, He never forgot the matters about the late Kiritsubo.

S先生:短い作文ですが言いたい事がふたつあります。第1は「譲歩節と主節の時制が一致していないのはマズイ」ということ。譲歩節のほうの has を除外しましょう。many years という主語があると has passed にしたくなるのは分かりますが、ここは時制の一致を優先させましょう。第2は the matters という言い方がいかにも素っ気ない感じがします。ここは forget を自動詞扱いにして about affairs with the late Kiritsubo. に変えましょう。そういうことは抜きにしても、No matter how の譲歩節が使えるようになったら、英作文もひとつの峠を越えます。

The years passed, but the Lady of Kiritsubo was always in His mind.

今日は昔の恥ずかしい話をします。私がまだ若かった昭和40年頃の話です。シアトルから日本の我が家へ連絡したくて国際電話をかけました。交換手から”Hang up,"と言われて、up だから切らずにそのまま待っていたところ、交換手が狂ったように”Hang up!  Hang up !!"と叫ぶではありませんか。やっと「切れ」ということかと気づいて受話器を置いたのですが、あれは恥ずかしかった。帰国して調べたところ「昔は柱や壁などに受話器を掛けるタイプの電話だったので hang up が『電話を切る』という意味になった」とのことでした。辞書によると、交換手の決まり文句が "Please hang up.  I will call back."「電話を切ってください、こちらからかけ直します」だったそうです。