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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第85回 2021.6/11

桐壺25:かかる折りにも、あるまじき恥じもこそ、と心づかひして、御子をばとどめ奉りてしのびてぞ出で給ふ。

こんな場合であっても、とんでもない恥づかしめを受けでもしたら大変だ、と懸念して、皇子を残したまま宮廷からこっそり退出した。

N君:Serious as the situation was, Kiritsubo did not go with her baby but stole away out of Palace secretly.  She feared that he might be also insulted as unreasonablly as she had been.

S先生:第1文の go with her baby が英語らしくない。take her baby with her としたいです。冒頭部は「形容詞+as+S+V」で軽めの譲歩構文なのですが、むしろ Even in this serious situation という具合に句にして軽くしたほうが良いと思います。そこを軽くしておいて、第2文を for に続く理由の節として第1文にくっつけたいのです。そうすることによってこの部分が主節の理由になっていることがはっきりしますし、「もし子供を一緒に連れていったら何を言われるかわかりゃしない」という桐壺の悲痛な思いが伝わってくると思うのです。以下の私の作文では冒頭部を節にしてみましたが、N君が「少し重いなあ」と感じてくれたらよいです。

Enen when she was going home, she left the Court secretly with a few maids, leaving her dear son, for she worried that he might be a victim of a spiteful insult if she took him with her.

最後の for節ですが、「she worries ならこの仮定法過去のままでよいが、she worried としたなら that 以下は仮定法過去完了にすべきじゃないのか?」と主張する人がいるでしょうが、それは No です。ここは時制の一致をさせてはいけないのです。ゆえに she worried に続くthat節の中味は仮定法過去でよいのです。

N君:難しい話になってきたのでpending にさせて下さい。今のところの僕の理解は「現在のことを仮定するときには動詞を過去形にするので仮定法過去と呼ばれる。過去のことを仮定する時には動詞を過去完了形にするので仮定法過去完了と呼ばれている。」というところまでです。