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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第83回 2021.6/9

桐壺23:その年の夏、みやす所はかなき心地にわづらひて、まかでなむととし給ふを、いとまさらに許させ給はず。

その年の夏、若宮を生んで御息所となった桐壺は頼りなげな気持ちになって体調を崩し宮廷を退出して里さがりしようとしたが、彼女に愛着する帝はどうしてもお許しにならなかった。

N君:In the summer of the year, Kiritsubo who came to be called "Miyasudokoro," meaning the woman that bore the Emperor a baby, felt like being unable to rely on anyone and got out of shape.  She wanted to leave the Palace and go back to her own house, but the Emperor would not accept her wish out of affection.

S先生:第1文ですが、固有名詞の後に関係詞が続く時は必ず一旦カンマで区切って、Kiritsubo, who ~ のようにして下さい。get out of shape は「体調を崩す」のような意ですがあまり使われない。第2文の would は強い意志、out of は動機を表しておりこれまで度々出て来ました。自分のものになったようですね。

That summer Kiritsubo bore Him a son and came to be called "Miyasudokoro."  But her  poor health made her feel very uneasy about her life.  Though she requested that the Emperor (should) allow her to go home, He would not let her leave Him.

N君:第3文ですが、request に導かれた that節の中で仮定法現在と呼ばれる特殊な現象が起きていることを第71回のS先生の解説から学びました。アメリカ英語では allow (allowsではないことに注意) としているのに対して、イギリス英語では should allow とすることが多い、という話も聞いたことがあります。いずれにしても「ここにちょっとした問題があるのだ」と認識できていることが大切だと思います。