2021-04-02から1日間の記事一覧
桐壺21:それにつけても世のそしりのみ多かれど、この御子のおよすげもておはする御かたち心ばへ有り難く珍しきまで見え給ふを、えそねみあへ給はず。 それにつけても一般的には批判的な声が多かったのだけれど、この第2皇子が次第に成長していく御器量や御…
桐壺20:この御子みつになり給ふ年、御はかま着のこと、一の宮の奉りしに劣らず、くらつかさおさめどのの物を尽くしていみじうせさせ給ふ。 さてこの二の君が3歳になった年の御袴着の儀式では、一の君のいでたちに勝るとも劣らず、内蔵寮・納殿に収蔵されて…
桐壺19:その恨みましてやらむかたなし。 追いやられたほうの恨みはやるかたなく晴らしようがない。 N君:The lady who was deprived of her room could not find a vent for her spleen. S先生:deprive+人+of+物「人から物を奪う」と考えておきましょう。…
桐壺18:事にふれてかず知らず苦しきことのみまされば、いといたう思いわびたるをいとどあはれと御覧じて、後涼殿にもとより侍ひ給ふ更衣の曹司を、ほかに移させ給いてうへつぼねに賜はす。 何かにつけて数え切れぬほどつらいことばかりが増えるのですっかり…