2021-05-13から1日間の記事一覧
桐壺136:慰むやと、さるべき人々参らせ給へど「なづらひにおぼさるるだにいとかたき世かな」と、うとましうのみよろづにおぼしなりぬるに、先帝の四の宮の御かたちすぐれ給へる聞こえ、高くおはします。 お慰めになるかもしれぬと、それなりの姫君たちを入…
桐壺135:年月にそへて、御息所の御ことをおぼし忘るる折りなし。 何年経っても帝は亡き桐壺更衣のことをお忘れになる時がない。 N君:No matter how many years has passed, He never forgot the matters about the late Kiritsubo. S先生:短い作文ですが…
桐壺134:きはことに賢くて、ただ人にはいとあたらしけれど、親王となり給ひなば、世の疑ひ負ひ給ひぬべくものし給へば、宿曜の賢き道にかんがへさせ給ふにも、同じさまに申せば、源氏になし奉るべく、おぼしおきてたり。 若宮は何をさせても抜群の才覚で、…