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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第89回 2021.6/15

桐壺29:御むね、つとふたがりて、つゆまどろまれず、明しかねさせ給ふ。

帝の胸はずっとふさがったままで、まんじりともせずに一夜を明かされた。

N君:Then He was in such a depressive state as if he had swallowed a lead ball that He could not sleep at all until the day broke.

S先生:such ~ that ~ の構文ですが such と that があまりにも離れているためわかりにくくなってます。離れたわけは as if 節があるからです。この節の中味が面白い。as if he had swallowed a lead ball という感覚が欧米人にあるのかどうか知りませんがわかってくれるでしょう。ちなみに「過去のことを仮定するのだから仮定法過去完了」でOKでありN君の作文は文法的に正しいです。

He was so much depressed that He passed a sleepless night.

今回は短く終わったので少し英作談義をしましょう。主節に対して何か軽く添えたい時、いろいろな手法がありますが、その中のひとつとして「with+名詞+補語 で付帯状況を表す」という手法があり、とても便利なのでどんどんやってみて下さい。例をあげると、He was reading the book with tears in his eyes.「目に涙を浮かべて」。Do'nt speak with your mouth full. 「飲み込んでからしゃべろう」。He sat with his legs crossed.「足を組んで腰かけた」。He was reading, with his wife sewing beside him.「横で縫物してた」などなど。最後の例は主語が異なるのでちょっと特殊ですが、雰囲気として「ふたりワンセットな感じ」ですよね。