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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第852回 2023.7/18

古文研究法153-9 芭蕉:しばらくは花の上なる月夜かな

やがて西空に傾き去るであろう月ではあるが、しばらくは桜花の上にあり、映え合って夢のように美しい春の夜だ。

N君小西甚一先生の解説によれば、「明るく美しい景物である月と花を採り上げながらもシンミリとした静寂が漂っていて、これが蕉風の『さび』である」とのことでした。陰性美ということでしょう。

Fated to set in the west sooner or later, the spring moon is seen now over cherry blossoms in full bloom.  The scene is all the more beautiful for its ephemerality.

S先生:良いです。特に第2文「月と花が奏でるこの景色はその儚さゆえにより一層美しい」はお見事でした。この for its ephemerality という発想は私の意表を衝いていて、いい悪いは別にしてN君の成長を感じました。私の作文は当たり前すぎて見劣りしますね。

The moon, which will soon set in the west, is shining silently over the cherry blossoms in full bloom.  It is a spring night beautiful like a dream.