2023-04-24から1日間の記事一覧
古文研究法149-1 土佐日記(紀貫之)より:男もすなる日記といふものを女もしてみむとてするなり。 男もやっているという日記というものを、女の私もやってみようというわけで、書くのです。 N君:貫之が女のふりして書く土佐日記の冒頭部分です。助動詞「なり…
古文研究法148-2 藤原家隆:花をのみ待つらん人に山里の 雪間の草の春を見せばや 春になったら桜だ、というわけで、皆華やかな桜の花ばかりを待っているようだが、そういう人に、ひっそりとした山里に積んだ雪が解けてその雪と雪の間から緑色の草がチラリと…
古文研究法148-1 藤原定家:見渡せば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋(とまや)の秋の夕暮れ ふと我に返って見渡すと春の桜もなく秋の紅葉も散った後であった。そこにあったのは、浦にポツンと立つ漁師の小屋だけで、秋の夕暮れの侘しさが身に迫ってきた。 N君…