古文研究法72-2 徒然草54段より:「いたうこそ困(こう)じたれ。」 「あはれ、紅葉を焼かむ人もがな。」 「験(げむ)あらむ僧たち、試みられよ。」
「いやもうくたびれちゃったよ。」「あーあ、紅葉で焚き火をする人が居ればいいのになあ。」「霊力を持っている坊さんたちよ、(焚き火をする人が現れるように)試しに祈ってごらん。」
N君:旅の途中で3人がそれぞれ小言を言い交している場面。現在の若者の会話では焚火とか僧とかはなかなか出てきませんが、会話自体の雰囲気は昔も今も一緒ですね。誂え終助詞「もがな」が登場しました。助動詞「る・らる」は尊敬・自発・可能・受身ですが、ここでは尊敬でした。
A : Ah, I am very tired !
B : I would like to catch a man who is to make a bonfire with maple leaves.
C : I expect that monks who are likely to have mysterious power shoud try praying him to emerge.
S先生:良いと思います。第2文の be to do は予定・可能などいろいろな意味を表しますがここでは「~する能力がある」の意ですね。この形は if 節の中で使われるとまた別の意味合いが発生するので、なかなか使いこなすのが難しいのです。参考書などでしっかり調べてまとめておくことをお薦めします。第3文では久し振りに try ~ing が出ました。try to do「がんばって~しようとする」、try ~ing「試しに~してみる」の違いをもう一度確認しておきましょう。
A : Oh, I am quite tired !
B : I wish someone would make a fire with red leaves for us.
C : Miraculous monks, why don't you try praying that a man able to make a fire will appear in front of us.