kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第648回 2022.12/25

古文研究法71-2 徒然草71段より:またいかなる折(をり)ぞ、ただ今、人の言ふ事も、目に見ゆる物も、我が心の内も、かかることのいつぞやありしかと思(おぼ)えて、いつとは思ひ出でねども、まさしくありし心地のするは、我ばかりかく思ふにや。

またどうした場合だったかしら、現に今の人の言う事でも、目に見える物でも、自分の心の中の事でも、こういう事がいつだったかあったなあと思われて、しかしいったいそれがいつだったのか思い出せないけれど、確かにそういう事があったという気がするのは、私だけかしら?

N君兼好法師の既視感(deja vu)ですね。すごく抽象的な内容です。

Sometimes I recall various things for no particular reason ; what my acquaintances said casually, what I saw before, and what I kept in my mind.  Vividly as I picture the events inwardly, I am always unable to recollect when I experienced them.  It is only me who feel awkward like this ?

S先生:第2文前半は 副詞+as ~ で軽い譲歩節を作りましたね。分詞構文ではないですが、それに通じる軽さがあって好感が持てます。第3文は肯定文の構成なのに最後に ? をつけて軽く疑問文にしましたね。これで良いですが、試験の時はちゃんと Is it、、、? の形にして下さい。全体的に良い出来でした。N君の、抽象的な、というコメントで思う出しましたが、abstract「抽象的な」⇔  concrete「具体的な」という対比は結構大切な語彙です。abstract には「(論文の)要約・抄録」のような意味もあって比較的よく使われます。summary みたいなものですね。

I now ask myself when these things happened ; what someone told me pompously, what I was impressed to see, and what I thought in my mind.  But I can't recall when it was that I experienced them.  I wonder if there is anyone but me who thinks that they really happened.

N君:pompous「もったいぶった、おおげさな」