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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第614回 2022.11/21

古文研究法55-2 源氏物語若紫:「心はづかしき人住むなる所にこそあなれ。あやしうもあまりやつしけるかな。聞きもこそすれ」など宣(のたま)ふ。清げなる童(わらは)などあまた出で来て閼伽(あか)奉り花折りなどするもあらはに見ゆ。

源氏は「さぞかし素晴らしい人が住んでいるのだろうな、我ながら粗末過ぎる格好で来たものだ、その素晴らしい僧が、私が来たと聞きつけやしないかしら」などとおっしゃる。むこうの建物では可愛らしい子供の召使が何人も出てきて、仏前の水を供えたり花を折ったりする様子がこっちからよく見える。

N君:「心はづかしき人」というのは「こちらが引け目を感じるほどに素晴らしい人」という意味です。「あやしうやつしける」は「おかしな恰好でやってきた」の意ですが、ここに副詞「あまり」=「~しすぎで」が加わった形。「もぞ」「もこそ」は古文のヤマ中のヤマで「~しやしないかしら」という懸念の表現です。ここでは源氏が、粗末な恰好でやって来た自分のことを、高僧が聞きつけるのではないか、という懸念を表現しています。閼伽(あか)は、仏前に供える水、のことで、もともとはインドの言葉でしたが、この閼伽が西洋へ広がって aqua となり、日本へは閼伽として伝わったそうです。

Genji said, "I guess that an eminent priest lives in the house.  Contrary to the sophisticated scene, I have come here in such a mean outfit.  I am anxious about his being informed of the fact that I have come here."  Pretty children who seemed to be servants came out from the house over there.  They seemed to offer water and flowers to the Buddha.

S先生:第3文 be anxious about の目的語があまりにも硬いです。百歩譲って his being informed まで許すとしても次の of the fact は除外したいところ。それでも his being informed that I have come here は充分に硬すぎますけどね。第4文の come out from は come out of に変えて下さい。

Genji said, "A very pious monk must be living here.  I am afraid he might notice that I have come in such poor clothes."  Several pretty young servants were seen to come out of the monastry and offer aquq and flowers to the Buddha.

N君:見る聞く動詞の see については I saw him enter the room. のように、see+O+原形 の構文がよく使われますが、先生の第3文のように受身形の場合は be seen to do の形ですね。

S先生:そうです。 He was seen to enter the room. ということです。