kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

2022-12-12から1日間の記事一覧

オリジナル勉強風呂Gu 第659回 2023.1/5

古文研究法75-3 源氏物語桐壺:あながちに御前さらずもてなさせ給ひしほどに、おのづから軽(かろ)きかたにも見えしを、この皇子(みこ)生まれ給ひて後は、いと心殊(こころこと)に思(おぼ)ほしおきてたれば、「坊にも、ようせずば、この皇子の居たまふべきなめ…

オリジナル勉強風呂Gu 第658回 2023.1/4

古文研究法75-2 源氏物語末摘花(すえつむはな):曇りがちに侍るめり。客人(まらうど)の来むとはべりつる、いとひ顔にもこそ。いま、心のどかにを。御格子まゐりなむ。 だいぶ曇っているようです。我が家にお客さんだ来る予定ですので(もし私が居ないと)会い…

オリジナル勉強風呂Gu 第657回 2023.1/3

古文研究法75-1 源氏物語少女:この院の内に御曹司(おんぞうし)つくりてまめやかに才(ざえ)深き師にあづけ聞こえ給ひてぞ、学問せさせ奉り給ひける。月に三度ばかりを参り給へとぞ許し聞こえ給ひける。 源氏の君は、この建物の中に勉強部屋をこしらえて、精…

オリジナル勉強風呂Gu 第656回 2023.1/2

古文研究法74-2 源氏物語帚木:近くて見む人の聞き分き知るべからむに、語りも合はせばやと、心ひとつに思い余る事など多かるをうちひとりごたるるに、「何事ぞ」などさし仰ぎたらむは、いかがは口惜しからぬ。 気心の知れていて分別のある妻に、夫がシンミ…

オリジナル勉強風呂Gu 第655回 2023.1/1

古文研究法74-1 源氏物語帚木:まめまめしき筋を立てて、耳はさみがちに、美相なき家刀自(いへとうじ)の、ひとへにうちとけたる後見(うしろみ)ばかりをして、朝夕の出で入りにつけても、おほやけ・わたくしのたたずまひ、良き・悪しき事の目にも耳にもとまる…

オリジナル勉強風呂Gu 第654回 2022.12/31

古文研究法73-3 尾張説(石原正明注釈):「梅が香に」と直して梅の歌にはなるとも、「花の香に」として桜の歌にだになれば難にあらず。より来るに随(したが)ふことなり。かやうの難は今時の人、常に言ふことなれど、褊(せば)き論なり。「桜にうとし」とある、…

オリジナル勉強風呂Gu 第653回 2022.12/30

古文研究法73-2 美濃説(本居宣長注釈):「袖の」の「の」は俗に「が」といふ意にて、余の「の」文字とは異なり。三の句を「梅が香に」として、すべてのさま梅の趣なり。桜はうとし。 「袖の」の「の」は、いま世間で「が」と言う場合と同じ意味で、そのほか…