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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第159回 2021.8/24

桐壺99:いとすさまじう、ものし、と聞こしめす。

その物音が聞こえてくるにつけても、帝は「まったく興ざめな、気に障ることだ」とお聞きになっている。

N君:Hearing the sound, He said to Himself with a sigh, "I am irritated by her indifferent behavior."

S先生:Everytime He heard the sound, He felt it unpleasant and irritating.

今日の英作談義は仮定法のザックリした話です。仮定法というのは「現実はこうこうなんだけれども、もしそうじゃなかったら、こうこうなってたよね」という意をあらわすための文章で、「現実でない」を表すために普通とは違った動詞の形を使おうね、というルールになっているわけです。今のことを仮定する場合には過去形を使うので「仮定法過去」と称し「もし今こうこうとすると、こうこうです」という文になる。if節にも主節にも過去形が使われてます。昔のことを仮定する場合には過去完了形を使うので「仮定法過去完了」と称し「もし昔こうこうだったとしたら、こうこうだったよね」という文になる。if節にも主節にも過去完了形が使われています。ところで、これらふたつのあいの子ともいうべき「もし昔こうこうだったとしたら、今頃こうなってるよね」という言い方も当然あるはずで、その場合は「if節が過去完了形で昔を表し、主節が過去形で今を表す」ということになります。たとえば「(実際いまは禁煙しているのだが)昔禁煙していなかったら、いまごろ肺癌になってるよね」と言いたい時、if節では過去完了形を使って昔を表し、主節は過去形を使って今を表します。If you had not advised me to stop smoking, I might be suffering from lung cancer. いつもこういうことばかり考えていると、if節を見た途端に仮定法のことしか浮かばなくなって、「普通の条件節としてのif節」を誤解したりするので気を付けましょう。さらに if節には「~かどうか」を表す名詞節もありうるので注意。たしかに文法的なことは難しいのですが、いつでも柔軟に構えて文脈を大切にするところから始めましょう。