kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

古典英訳

オリジナル勉強風呂Gu 第9回 2021.3/27

長恨歌 その9: 承歓待宴無閑暇 春従春遊夜専夜 歓を受け宴に侍りて閑暇なく、春は春の遊びに従い、夜は夜を専らにす。 彼女は皇帝のご機嫌を取り、遊宴に侍って少しの暇もなく、春は春の遊びのお供をし、夜は夜で皇帝の寵愛を独占した。 N君:「夜は夜をも…

オリジナル勉強風呂Gu 第8回 2021.3/26

長恨歌 その8: 春宵苦短日高起 従此君王不早朝 春宵短きに苦しみ日高くして起く。これより君王早朝せず。 皇帝と楊貴妃が愛をかわす春の夜はたちまちに過ぎゆき、皇帝は日が高く昇ってからようやく起き出すといったありさまで、これ以降、皇帝は朝の政務を…

オリジナル勉強風呂Gu 第7回 2021.3/25

長恨歌 その7: 雲鬢花顔金歩揺 芙蓉帳暖度春宵 うんぴんかがんきんぽよう、芙蓉のとばりあたたかにして春宵を渡る。 美しい黒髪、花のような顔、そうして歩くと揺れる金の髪飾り、、、。 蓮の花模様の帳の中は暖かく、春の夜は更けてゆく。 N君:なんだか詞…

オリジナル勉強風呂Gu 第6回 2021.3/24

長恨歌 その6: 侍児扶起嬌無力 始是新承恩沢時 侍児たすけおこせば嬌(きょう)として力なし。はじめてこれ恩沢を受くるの時。 湯から上がって侍女が抱きかかえて助け起こそうとすると、なよなよと力ない風情であった。これは初めて皇帝の寵愛を受けたばかり…

オリジナル勉強風呂Gu 第5回 2021.3/23

長恨歌 その5: 春寒賜浴華清池 温泉水滑洗凝脂 春寒くして浴を賜う華清の池、温泉の水滑らかにして凝脂を洗う。 春はまだ寒く、皇帝は彼女に華清宮の温泉で湯あみするよう特別にお命じになった。 温泉の水は滑らかで、白くムッチリとした肌に注ぎかかる。 N…

オリジナル勉強風呂Gu 第4回 2021.3/22

長恨歌 その4: 廻眸一笑百媚生 六宮粉黛無顔色 瞳をめぐらせて一笑すれば百媚生じ、六宮(りっきゅう)の粉黛(ふんたい)顔色なし。 彼女が瞳を巡らせて微笑むと艶めかしさが溢れ、それによって後宮の官女たちの美しさも色褪せてしまうのであった。 N君:僕の…

オリジナル勉強風呂Gu 第3回 2021.3/21

長恨歌 その3 : 天性麗質難自棄 一朝選在君王側 天性の麗質はみづから棄て難く、一朝選ばれて君王のかたわらに在り。 しかし天の創り出した美しさはそのまま埋もれるはずもなく、ある日突然選ばれて皇帝のおそば近くに侍ることとあいなった。 N君:「はずも…

オリジナル勉強風呂Gu 第2回 2021.3/20

長恨歌 その2: 楊家有女初長成 養在深閨人未識 楊家に娘あり初めて長成す。養われて深閨にあり人いまだ知らず。 このとき楊という家に娘が一人いてようやく大人になったばかりであった。深窓に育てられたのでその存在を誰も知らなかった。 N君:「深窓の令…

オリジナル勉強風呂Gu 第1回 2021.3/19

長恨歌 その1: 漢皇重色思傾国 御宇多年求不得 漢皇色を重んじて傾国を思う。御宇多年、求むれども得ず。 漢の国の皇帝は美人を好み、国を傾ける程の美女を得たいと思って、皇位に就いてから長年捜したけれど、なかなか得られなかった。 N君:「国を傾ける…