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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第843回 2023.7/9

古文研究法152-6 談林風:時鳥(ホトトギス)いかに鬼神もたしかに聴け

いまかいまかと待ちかねるうちに、ようやくホトトギスが一声鳴いた。オイ鳴いたぞ、もう夏だな、皆よく聴け、鬼神もよく聴け。

N君:この句は何を言っているのか全く分かりませんでした。小西甚一先生の解説によると、謡曲「田村」に『いかに鬼神もたしかに聴け、昔もさる例(ためし)あり。千方(ちかた)といひし逆臣(げきしん)に仕えし鬼も、、、、』とあって、この部分を借用して作句した、とのことでした。古典の素養がないと句も分かりませんね。

We waited and waited for the first cry of a little cuckoo early morning in summer.  It chirped at last.  Can you hear, too ?  May God hear it like the words described in the chanting of Noh text "Tamura" !

S先生:第3文は Could you hear, too ?「君も聞こえた?」としたいところですが、そうすると「君も聞いていただけますか?」という丁寧な依頼文と混同してしまいそうになるので、ここを現在形で Can you hear, too?「君も聞こえるか?」としたのは良かったと思います。ちなみに依頼の丁寧さでは would よりも could のほうが上で、Would you help me ?「手伝ってもらえる?」に対して、Could you help me ?「もしよかったら手伝っていただけますか?」といったニュアンスになります。

I was waiting impatiently for little cuckoos singing, when a cuckoo gave a chirp.  Hei, he sang at last !  Can you hear him chirping ?  Listen to him, all of you.  Why don't you listen, Demon ?