kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

2022-12-05から1日間の記事一覧

オリジナル勉強風呂Gu 第641回 2022.12/18

古文研究法68-2 徒然草211段より:財(たから)多しとてたのむべからず、時の間に失ひやすし。才(ざえ)ありとてたのむべからず、孔子も時にあはず。徳ありとてたのむべからず、顔回も不幸なりけり。 自分の財産が多いからといってあてにしてはいけない、わずか…

オリジナル勉強風呂Gu 第640回 2022.12/17

古文研究法68-1 徒然草176段より:黒戸は、小松の帝、位に即(つ)かせ給ひて、昔ただうどにておはしましし時、まさな事せさせ給ひしを忘れ給はで、常に営ませ給ひける間(ま)なり。御薪(みかまぎ)にすすけたれば黒戸といふとぞ。 黒戸の御所は、光孝天皇が御位…

オリジナル勉強風呂Gu 第639回 2022.12/16

古文研究法67-4 古今集:嬉しきを何に包まむ唐衣(からごろも) 袂(たもと)豊かに裁(た)てと言はましを 嬉しさが大変な分量で何に包んだらよいのか分からない、袂に入れようとしても狭くて入りきらない、こんなことだったら縫ってもらう時、ゆっくり広く裁断し…

オリジナル勉強風呂Gu 第638回 2022.12/15

古文研究法67-3 和泉式部日記:秋のうちに朽(く)ち果てぬべし ことはりの時雨(しぐれ)に誰が袖を借(か)らまし まだ秋のうちに私の袖は涙でボロボロになってしまうに違いない。すると、冬になって当然やってくるはずの時雨が降ってきたら、誰かの袖を借りて時…

オリジナル勉強風呂Gu 第637回 2022.12/14

古文研究法67-2 古今集:かはづ鳴く井手の山吹散りにけり 花の盛りに会はましものを カジカの鳴く井手の山吹は散ってしまったなあ、花盛りに会えるものなら会いたかったのになあ。 N君:花の盛りを見たかった、と歌っているのでしょう。「花の盛りの時期にあ…

オリジナル勉強風呂Gu 第636回 2022.12/13

古文研究法67-1 謡曲「鉢の木」:行方(ゆくえ)定めぬ道なれば、来(こ)し方(かた)もいづくならまし。 どこへというあてのない旅だから、やって来た方角も、どうなんだろうか、よく分からない。 N君:「鉢の木」は、これも400回台のK先輩歴史放談に出てきた5代…

オリジナル勉強風呂Gu 第635回 2022.12/12

古文研究法66-2 大鏡:げにそれは翁らがさがな目にも、ただ人とは見えさせ給はざんめり。なほ権者(ごんざ)にこそおはすめれとなむあふぎ見奉る。 本当にこの道長様の御様子の素晴らしさは、爺さん共のやぶにらみの眼から見ても、普通人とはお見えにならない…

オリジナル勉強風呂Gu 第634回 2022.12/11

古文研究法66-1 大鏡:天地(あめつち)に受けられ給へるはこの殿こそおはしませ。何事も行なはせ給ふ折に、いみじき大風吹き長雨降れども、まづ二三日かねて空晴れ土乾くめり。かかればあるいは聖徳太子の生まれ給へると申し、あるいは弘法大師の仏法興隆のた…

オリジナル勉強風呂Gu 第633回 2022.12/10

古文研究法65-5 源氏物語桐壺:亡きあとまで、人の胸あくまじかりける人の御おぼえかな。 その死後も、他の妃たちの胸のつかえがおさまらないほどの、帝の故桐壺更衣への、御寵愛だこと。 N君:桐壺更衣が亡くなった後、帝の落胆ぶりを見て正妻である弘徽殿…

オリジナル勉強風呂Gu 第632回 2022.12/9

古文研究法65-4 土佐日記:この人、必ずしも言ひ使う者にあらざなり。 この人は別に、召し使っている者でもないようだ。 N君:「あらざるなり」が「あらざなり」になったのですが、それはいったいどういうわけか? と調べてみたら「音便(おんびん)形」という…