古文研究法153-7 西行:いづくにか眠り眠りて倒れ伏さんと 思ふ悲しき道芝の露
このように夜毎の野宿を重ねていづれは道端の芝に置く露のように、私はどこかに倒れ伏すことだろう。
N君:野宿の旅とは辛いことですね。冬は無理でしょう。西行よりも少し前の時代の総理大臣だった藤原道長は、京から奈良県吉野~和歌山県熊野に詣でる旅で、アチコチの寺に宿泊していたそうです。寺なら風呂・食事・布団があるから大丈夫です。
I have slept in the open every night since the beginning of the travel. I will colapse somewhere like a dew falling on the grass along roads.
S先生:良いです。collapse はもともと「空になる」のような意味ですが、ここでN君が使ったように「ぽしゃる」という感じを表す自動詞です。
I have continued to travel sleeping in the open every night. I am afraid that I might lie down on the ground somewhere like a dewdrop on the grass by the roadside.