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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第821回 2023.6/17

古文研究法146-4 三つのしるべ(藤井高尚)より:すべて源氏物語より先に出で来たる、または同じ頃なる物語・草子やうのものは、皆ひとふしありて見るに甲斐あり。遅れて出で来たるは、おほかたは源氏物語の様(さま)に習ひて書けるものにてめづらしきふしなし。

だいたい、源氏物語以前あるいは同じ頃に作られた物語や冊子の類は皆面白い点があって読む価値がある。それより後に現れたのは、たいてい源氏物語の文章をまねて書いたもので新鮮な点がない。

N君:細かいことはさておき分かり易い文章でした。連体形で終わった二つの部分は「~の作品」という意味です。これは以前さんざんやったのでさすがの僕も分かるようになりました。「ひとふし」というのは「見るべき点、面白い所」のような意味です。「見るに甲斐あり」はこの場面では「読む価値がある」の意でしょう。

Generally speaking, each work written before or the same period as Genji has an interesting point respectively.  They are worth reading.  However, the works written after Genji have no novelty because they are all modeled after the description of Genji.

S先生:第1文の主語が each work なのに文末に respectively が添えられていて「馬から落馬」になっています。「屋上屋を重ねる」とも言います。文末の respectively を除外して下さい。第2文の be+worth+動名詞「~する価値がある」はもう慣れましたね。第3文の after「~にちなんで、~を参考にして」は正しく使うことが出来ました。この after は referring to のような意味ですね。a painting after Gogh「ゴッホにちなんだ絵」。

Generally speaking, the works written before or around the same period as Genji, are all interesting enough to enjoy reading.  But those written later lack in novelty.  They look as if they are copies of Genji.