2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧
古文研究法127-1 源氏物語若紫より:尼君、髪をかきなでつつ「けづることをも(姫君は)うるさがり給へど、をかしの御髪(みぐし)や。いとはかなうものし給ふこそ、あはれにうしろめたけれ。かばかりになれば、いとかからぬ人もあるものを。故姫君は十二にて殿…
古文研究法126-2 更級日記より:(命婦)「御前のをおろしたる」とてわざとめでたき草子ども硯(すずり)の箱の蓋に入れておこせたり。嬉しくていみじくて夜昼これを見るよりうちはじめ、またまたも見まほしきに、ありもつかぬ都のほとりに誰かは物語求め見する…
古文研究法126-1 更級日記より:(京の宅は)広々と荒れたる所の、過ぎ来つる山々にも劣らず、大きに恐ろしげなる御山木どものやうにて、都の内とも見えぬ様(さま)なり。ありもつかずいみじう物騒がしけれども、いつしかと思ひしことなれば、(筆者=菅原孝標女…