2022-11-30から1日間の記事一覧
古文研究法64-2 枕草子:「あかねさす日に向かひても思ひ出でよ 都は晴れぬながめすらむと」と御手にて書かせ給へる。いみじうあはれなり。さる君を見置き奉りてこそえ行くまじけれ。 「そなたが日向国へ着いたら東から登ってくる太陽に向かってせめて思い出…
古文研究法64-1 枕草子:御乳母(めのと)の大輔(たいふ)のけふ日向へ下るに、賜はする扇どもの中に、片つ方は、日いとうららかに射(さ)したる田舎の館(たち)など多くして、いま片つ方は、京のさるべき所にて雨いみじう降りたるに、(以下次回へ続く) 定子様の…