2022-02-07から1日間の記事一覧
帚木201・202・203:(左馬頭の言葉続き)歌詠むと思へる人の、やがて歌にまつはれ、をかしき故事をも初めよりとりこみつつ、すさまじきをりをり、よもかけたるこそ、ものしき事なれ。返しせねば情なし。えせざらむ人は、はしたなからむ。 そうかと思うと和歌…
帚木198・199・200:(左馬頭の言葉続き)さるままには、まんなを走り書きて、さるまじきどちの女ぶみに、なかばすぎて書きすすめたる、あなうたて、この人のたをやかならましかば、と見えたり。ここちにはさしも思はざらめど、おのづから、こはごはしき声に読…