2021-09-29から1日間の記事一覧
帚木148・149・150・151・152・153:(左馬頭の言葉続き)今、さりとも、ななとせ余りが程におぼし知り侍りなむ。なにがしが賤しき諫(いさ)めにて、すきたわめらむ女に心おかせ給へ。あやまちして、見む人のかたくななる名をも立てつべきものなり」と戒(いまし…
帚木145・146・147:(左馬頭の言葉続き)このふたつの事を思う給へ合はするに、若き時の心にだに、なほさやうにもて出でたることは、いとあやしく頼もしげなく、おぼえ侍りき。今よりのちは、ましてさのみ思ひ給へらるべき。御心のままに、折らば落ちぬべき萩…