2022-03-09から1日間の記事一覧
帚木324・325・326・327:(女君)「身の憂さを嘆くにあかで明くる夜は とり重ねてぞねも泣かれける」。ことと明かくなれば障子口まで送り給ふ。内も外も人騒がしければ、ひきたてて別れ給ふほど心細く、隔つる関、と見えたり。御直衣(なほし)など着給ひて南の…
帚木324・325・326・327:(女君)「身の憂さを嘆くにあかで明くる夜は とり重ねてぞねも泣かれける」。ことと明かくなれば障子口まで送り給ふ。内も外も人騒がしければ、ひきたてて別れ給ふほど心細く、隔つる関、と見えたり。御直衣(なほし)など着給ひて南の…