2022-03-11から1日間の記事一覧
帚木337・338・339・340・341・342・343・344:(源氏)「かのありし中納言の子は、えさせてむや。らうたげに見えしを、身近く使ふ人にせむ。うへにも我たてまつらむ」と宣へば、(紀伊守)「いとかしこき仰せ言に侍るなり。姉なる人に宣ひみむ」と申すも、胸つ…
帚木332・333・334・335・336:殿に帰り給ひても、とみにもまどろまれ給はず「またあひ見るべき方なきを、かの人の思ふらむ心のうち、いかならむ」と、心苦しく思ひやり給ふ。「すぐれたる事はなけれど、め安くもてつけてもありつる中の品かな。くまなく見集…