2022-02-28から1日間の記事一覧
帚木245・246・247・248:守出で来て燈籠かけそへ、火あかくかかげなどして、御果物ばかり参れり。(源氏)「とばり帳もいかにぞは。さるかたの心もとなくては、めざましきあるじならむ」とのたまへば、(守)「なによけむ、とも、え承らず」と、かしこまりてさ…
帚木241・242・243・244:ことなる事なければ聞きさし給ひつ。式部卿の宮の姫君に、あさがほ奉り給ひし歌などを、少し頬ゆがめて語るも聞こゆ。(源氏)「くつろぎがましく歌誦(ずん)じがちにもあるかな。なほ見劣りはしなむかし」とおぼす。 しかしこの若い女…