2021-09-05から1日間の記事一覧
帚木126・127:(左馬頭の言葉続き)ひとへにうち頼みたらむ方は、さばかりにてありぬべくなむ思う給へ出でらるる。はかなきあだごとをも、まことの大事をも、言ひ合はせたるに、かひなからず、竜田姫と言はむにもつきなからず、七夕の手にも劣るまじく、その…
帚木124・125:(左馬頭の言葉続き)の中の(左馬頭の心中)『さりとも、たえて思ひ放つやうはあらじ』と思う給へて、とかく言ひ侍りしを、そむきもせず、たづねまどはさむとも隠れしのびず、かがやかしからず、いらへつつ、ただ(女)『ありしながらは、えなむ見…