2021-08-12から1日間の記事一覧
帚木51・52:(左馬頭の言葉続き)されど、かしこしとても一人二人世の中をまつりごちしるべきならねば、かみはしもに助けられ、下は上になびきて、こと広きにゆづろふらむ。せばき家の内のあるじとすべき人ひとりを思ひめぐらすに、たらはであしかるべき大事…
帚木49・50:さまざまの人のうへどもを語り合はせつつ、(左馬頭)「おほかたの世につけて見るにはとがなきも、我がものとうち頼むべきをえらぬに、多かる中にもえなむ思ひ定むまじかりける。をのこの、おほやけに仕うまつり、はかばかしき世のかためとなるべ…